「英文を読めているはずなのに正答率が低い…」
「難しい単語は出てきていないのに、いまいち内容を理解しきれない…」
以上のような悩みを抱えている人は多いと思います。
かく言う私も、part7で文構造も単語も分かっているのに、解答の根拠が見つからないことが何度もありました。
この原因はいくつかあると思いますが、そのうちの1つとして『固有名詞』が挙げられます。
TOEICの内容はビジネスであることが多く、非常に多くの固有名詞が英文中に出てきます。それらの固有名詞をきちんと整理しながら読み進めないと解けない問題もいくらかあります。
なので、今回はTOEICによく出てくる固有名詞の種類を知って、少しでも固有名詞に慣れておきましょう。
固有名詞を少しでも整理しやすくするコツも紹介します。
固有名詞の出現頻度と種類
まずは、TOEICに固有名詞がどのくらい出現するのかをお伝えします。
タイトルではpart7と書きましたが、TOEICでは全パート、特にリーディングパートで固有名詞がよく出ます。
そこで、公式問題集のVol.6,7,8のpart5(計6回分 180問)で、どれだけ固有名詞が出ているか、また、その種類も調べました。
以下の表をご覧ください。30問中固有名詞が出てくる問題の数を表しています。
test1 | test2 | |
公式問題集6 | 21問(27個) | 18問(22個) |
公式問題集7 | 21問(24個) | 19問(24個) |
公式問題集8 | 22問(24個) | 19問(23個) |
30問中、平均して20問近くは固有名詞が出ています。
見てわかる通り、かなりの数出現しています。part6と7も軽く調べましたが、おそらく全ての英文に1つは固有名詞が出てきます。
次に種類ですが、大きく分けて以下の5種類です。
- 社名
- 建物名
- 地名
- 商品名
- 人名
固有名詞の種類を勘違いしながら読み進めると文脈が不自然になってしまうので、しっかり種類を区別する必要があります。
種類については、あとでもう少し細かく解説します。
今見たように固有名詞は大量に出現するので、固有名詞の理解、対処がどれほど重要かが分かって頂けたかと思います。
では、次に固有名詞が難しい理由を説明していきます。
固有名詞で難しくなる理由
固有名詞が英文の理解を妨げる理由は大きく分けて以下の3点です。
1つずつ説明していきます。
固有名詞の種類を勘違いしてしまう
先ほども軽く触れたように、固有名詞の種類を勘違いしたまま読み進めると、必ず文脈が不自然になります。
例えば、社名だと思っていた固有名詞が実は商品名だった時、内容がぐちゃぐちゃになってしまいます。
出てくる固有名詞が1つで、しっかり文脈を押さえながら読んでいると間違えることはあまり起こりません。
ただ、part7は試験後半です。どうしても集中力を欠いていしまっています。
そんな時に固有名詞がいくつも出てくると、勘違いしてしまう可能性は大いにあります。
すぐに修正できると良いですが、時間的な焦りもあり、不自然だと感じても文脈に合うように勝手に脳内で補足してしまい、解答の根拠を見つけることが出来ず不正解になってしまいます。
これは私の実体験です。私は930点を取得していますが、今でもたまに固有名詞の種類を勘違いしてしまうことがあります。
「あれ?」と思ったら、焦らず固有名詞の前後の英文を読んで、種類を特定しましょう。
後で少しでも勘違いを修正しやすくするコツを紹介しますが、基本的には文脈を把握しながら正確に読み進めていくほかありません。
固有名詞を落ち着いて特定しよう!
人物がたくさん出た時に役職が分からなくなる
2つ目は人物が複数人出現した時にそれぞれの人物の役職が分からなくなってしまうことです。
もちろんですが、人物が出てくる分だけ固有名詞がでてきます。
1人や2人程度なら正直混乱しませんが、3人以上出てくる場合は固有名詞が3個、また、ほとんどの場合は社名の固有名詞も出てきます。
集中力の欠如と時間制限を気にしながら、これらの固有名詞を正確に把握しながら読み進めるのは困難です。
さらに、最初は “Anton Shaqua” のようにフルネームで出てくる固有名詞も2度目は “Mr. Shaqua” や “He“のような形で出てくるので、より混乱してしまいます。
これは、マルチプルパッセージのe-mail形式の問題で顕著です。
先ほどと同様、人物の役職を把握していないと文脈がおかしくなってしまいます。
役職の例を挙げておきます。
主な役職:
上司、同僚、新入社員、応募者、客、店員 など
例えば、1度目はフルネームで出てくる固有名詞が、次からは “the applicant“(応募者)のようになることもあるので、どの人物(固有名詞)がどのポジションかを把握することが非常に大切です。
設問にも「誰が誰に~」のように人物がほぼほぼ絡んできます。
これに関しても正確に読む力を身に付けるしかないと思います。
ただ、人名を見た時に「この人(固有名詞)はお客さん!」のように一瞬だけでも、人名と役職を結び付けることで何も意識していないよりはグンと記憶に残りやすくなります。
固有名詞と役職をしっかり把握する!
頭の中で発音してしまう
これに関してはかなり厄介です。
いきなりですが以下の英文の意味を理解して下さい。
I told Mr. Nguyen to send you a message.
意味自体は簡単に分かると思いますが、脳内で音読をしている人は”Mr. Nguyen” の部分で一瞬詰まったと思います。
「エヌグイェン?」のように頭の中で発音したのではないでしょうか。
ちなみに“Nguyen“はベトナム人に多い姓で「グエン」と読みます。
このようにTOEICでは、いろいろな国の人の名前が出現します。
“Rheims“, “Ochoa“, “Kae Jung-Ho” など外国人名に慣れていない日本人からすると発音が分かりにくい名前がよく出てきます。
“Suzuki“のように日本人名が出ることもあります。
先ほどもお伝えしたように固有名詞は大量に出てきます。
その中には一目で発音がしにくいようなものもあります。そのたびに一瞬でも止まってしまうと、結果時間が無くなって焦ってしまいます。
そのため、本来は脳内で発音しないことが最も良いですが、脳内音読をやめるというのは一朝一夕では身に付きません。
それが出来るという人は、幼少期からたくさん活字に触れてきた人だと思います。
本が嫌いだった私はもちろんできません。なので、私は固有名詞の発音は本当に適当です。
先程の “Nguyen” も実際に問題で出てきたのですが、初めて見た時は「ニュエン」のように発音していました。
パッと見える母音と子音をローマ字読みしています。脳内ですからどんな読み方をしても構いません。
とにかく固有名詞が大量に出てくるTOEICできちんと発音しようとするのは得策ではありません。
難しい固有名詞は適当に発音!
以上3点が固有名詞が難しい理由でした。
もう一度確認しておきます。
固有名詞の種類
TOEICに出てくる固有名詞を大きく分けると先ほども紹介した以下の5種類になります。
- 社名
- 建物名
- 地名
- 商品名
- 人名
基本的に固有名詞が単体で出てくることはありません。
例えば、人名なら ”Mr.” のように人物だと分かるような付属語があります。
それは上に出した5種類も同じです。なので、公式問題集vol.6,7,8のpart5で出てきた付属語を紹介していきます。
固有名詞が単体で出てくることもありますが、その場合は同格で説明されていることが多いです。
Frigation 100, the Talking Refrigerator, ~.
上の英文のように”Frigation 100”という固有名詞が単体で出てきても、後ろの同格で説明をしてくれます。
同格とは簡単に言うと名詞を名詞で説明するというものです。
つまり、上の英文で言うと
Frigation 100 = the Talking Refrigerator
ということです。同格はTOEICでよく見かけるので、知らなかったという人は調べておきましょう。
では、それぞれの種類をもう少し細かく見ていきます。
社名
社名の場合はほとんど場合、”~company” (「~」は固有名詞)が付いていました。
また、”~Ltd“, “~Corporation“, ”~Inc” のように固有名詞の後ろに会社を表す語が付いていることがほとんどでした。
Ltd = Limited
Corp = Corporation
Inc = Incorporated
Co = Company
意味はそれぞれ調べて下さい。
とにかく固有名詞の後ろに上の8個のどれかが付いていたら、その固有名詞は会社を表しているということです。
他のパターンとして、~’s employees / head / president / client / branch のような単語が付属していて、その固有名詞が社名だと分かるパターンもありました。
他にも、~ Services / Foods / Network / Supply のような単語が付いているので、社名と分かりやすいものばかりでした。
先程挙げた、8個の語は押さえておきましょう。
建物名
建物名はかなり分かりやすいです。
例を挙げておきます。全て固有名詞の後に付きます。
Hotel, Library, Museum, Clinic, Gym, Bank, Hall, Hospital, Theater, Shop, Store など
また、単体で出てきて同格で説明するというパターンもあります。
ただ、簡単なので他の固有名詞の種類と混同することはあまりないと思います。
地名
地名も簡単です。
~ Road / Street / Park / bridge のように分かりやすい付属語がついていたり、Tokyo / Finland / Australia / Malaysia のように良く知る国名が出ることもあります。
また、in the ~ region や ~’s mayor のようになることで固有名詞が市町村で分かることもありました。
簡単ですが以下の単語も押さえておきましょう。
village / town / city
urban area (都会)
rural area (田舎、地方)
suburb (郊外)
part5での地名の出現頻度は低かったです。
商品名
商品名に関しては、先ほど紹介した Frigation 100, the Talking Refrigerator, ~. のように「固有名詞,同格,」のパターンで出ることが多い印象です。
また、Frigation 100 is refrigerator. のように補語で説明するパターンもあります。
さらに、our ~(我が社の~)、new ~ のように所有格や形容詞が付きがちです。
本や映画のタイトルは ”Cat Tails” のように斜体で書かれているのでこれも分かりやすいでしょう。
人名
人名は Mr. Ms. Dr. など分かりやすいです。
teacher, author など職業を表す単語も人名であることの合図です。
人名で注意する点は先ほども言ったように発音が分かりにくい固有名詞が出ることです。
区別自体は簡単に出来るでしょう。
以上5種類の固有名詞について細かく見てきました。これから固有名詞を見た時はこの5種類のどれに分類されるかを区別するようにしましょう。
もう一度確認しておきます。
- 社名
- 建物名
- 地名
- 商品名
- 人名
固有名詞を整理するコツ
これまで固有名詞の出現頻度、難しい理由、種類をお伝えしてきました。次は、固有名詞を少しでも整理しやすくなるコツをお伝えします。
ただ、先に言っておきたいのですが、これと言った対処法はなく、文脈を掴みながら正確に読む以外ありません。
固有名詞が出てきたときに「あれ?」と感じたら一度立ち止まって冷静にその固有名詞が何なのかを把握しましょう。
そのコツを2つ紹介します。
①練習時に固有名詞の関係を紙に書き出す
②動詞を確認する
練習時に固有名詞の関係を紙に書き出す
私は普段、練習として固有名詞同士の関係を紙に書き出して整理していました。
下の写真はその時のノートです。
かなり雑ですが、このメモ程度の練習でも役に立ちます。
実際のTOEICでは、メモ禁止なのでこの作業はできません。しかし、練習でしていたこの作業を繰り返していると本番で同じ作業が頭の中で再現しやすくなります。
固有名詞の把握が苦手な人は一度試して下さい。少なくとも練習で出来ないと本番では出来ません。
②動詞を確認する
動詞を確認する事で固有名詞を判別することもできます。
「建物が主語なのにこの動詞はおかしいな」のように気付ける事もあります。
特に能動態か受動態かを注意して見て下さい。
人物以外は無生物主語です。無生物主語で能動態の時、文意が合わない事がよくあります。
すごく簡単な例ですが、
①Mr. Nguyen will build the new clinic.
②The new clinic will build Mr. Nguyen.
②はすぐに意味がおかしいことに気付きますね。
逆も同様です。
①Mr. Nguyen will be built.
②The new clinic will be built.
①のように人物が主語の時、受動態では意味がおかしくなることがあります。
もちろん無生物主語でも能動態になることはありますが、少しでも「あれ?」と感じたら動詞を確認してみましょう。
以上 2点のコツでしたが、正直小手先のテクニックです。
固有名詞がたくさん出てくる英文を固有名詞を整理する意識をしながら音読して、固有名詞に慣れましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は少し異なった視点からpart7のスコアアップのコツを紹介しました。
固有名詞は普段意識していなかったかもしれませんが、結構厄介です。
これを機に固有名詞を意識してTOEICスコアの底上げを目指しましょう!
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