「なかなかスコアが上がらない…」
「part1と2をもっと伸ばしたい…」
このように思っている方は、ぜひ続きを読んでみてください!
part1と2のスコアを少しでも伸ばしやすくする方法について詳しく説明していきます。
私自身、part1と2をしっかり勉強し始めてから、結果的にリスニングのスコアが上昇しました。
TOEICで点数を伸ばしやすいpartは1、2、5です。今回はその中でもpart1、2の伸ばし方、対策そして勉強法について説明していきます。
part5は即答パターンを知ることで、よりスコアを上げることが可能です。即答パターンについては以下の記事で解説しているので、気になる人は1度目を通してみて下さい。
試験まで時間がなくて、「少しでも点を取りたいたい!」という人は、少し長くなりますが、是非目を通してみて下さい。
part1のスコアの伸ばし方
スコアを伸ばす方法は継続して勉強することが1番ですが、次のことを知って、本番で意識することで、飛躍的にpart1の点数を伸ばすことが出来ると思います。
- 分からなければすぐに諦める
- 頻出単語を知る
- 頻出文法を知る
- 消去法
以上の4つを今から解説していきます。
分からなければすぐに諦める
試験を諦めるのではなく、その問題を諦めて”気持ちを入れ替える”という意味です。
これは全てのpartで言えることですが、次の問題に入っても、諦めきれずに、頭のどこかで少しでも意識してしまったら、次の問題も落としてしまう可能性があります。
それだけは避けるために、必ず諦めて、次の問題へと気持ちを切り替えましょう。
また、「間違えてしまった…」と落ち込むのもやめましょう。今後の問題のパフォーマンスが悪くなります。
とにかく気持ちを切り替えましょう!
簡単に聞こえるかもしれませんが、かなり難しいことです。
特に、「点数を取りたい」と思っている人なら、なおさら諦めにくいと思います。
私自身、part2で粘ってしまって、次の問題の質問を聞き漏らすことがあります。
自分のペースを乱さないようにして下さい。持久走と同じで、ペースは一定に!
一度、模試を解いている時に、諦める練習をしてみて下さい。かなり抵抗を感じると思います。
また、あらかじめ、分からない問題が来た時にマークする記号を決めておくことをオススメします。
私の場合は「C」にしています。理由は中学生のころの社会の定期考査で、「C」や「ウ」が答えになることが多かったからです笑
頻出単語を知る
どのpartでも同じことですが、単語を知っているかどうかで正答率がかなり変わります。
特にpart1でよく出る単語を紹介します。
- vehicle(乗り物)
- instrument (楽器)
- produce(農作物)
- device (機器)
- document(書類)
- furniture(家具)
- vendor(販売者、業者)
他にもたくさんありますがキリがないのでここまでにしておきます。TOEICの勉強をしていると必ず出会う英単語です。
実は、今挙げた英単語には全て共通点があります。
それは、これらの単語は全て「まとめ表現」「言いかえ表現」となっています。
例えば、下のような写真がpart1で出題されたとします。
この時に「busという単語が出てくるな…」と思っている時に「vehicle」(乗り物)が聞こえてくると、一瞬「えっ?」ってなってしまうと思います。
そう思っているうちにも英文は流れているので、その問題を正解することが難しくなってしまいます。
なのでこの写真を見た時に「bus,vehicleのどっちかが来る」と心構えをしておくことでかなり余裕が出来て正答率が上がります。
この余裕を生み出すためにも、上の単語を押さえておきましょう。知っていればなんてことないです。
あとでpart1の勉強法を紹介しますが、その時にも「この単語は~をまとめてるな」とか「この単語はこれの言い換え表現か」というように意識しながら勉強してください。
私の体感ですが、ギターの写真が出てきたときに、「guitar」という単語は出てきません。
十中八九「(music) instrument」です。
例) She is playing a music instrument.
「instrument」は「道具、計器」などの意味がありますが、この単語一語でも「楽器」を表します。
「music instrument」も「楽器」です。
頻出文法を知る
- 現在完了の受動態
「have+been+過去分詞」 - 進行形の受動態
「be+being+過去分詞」
part1では、以上2つの文法がよく出ます。
現在完了の受動態
形は「have+been+過去分詞」です。
「be+~ing」(進行形)や「be+過去分詞」(受動態)などは、慣れていると思いますが、現在完了の受動態に馴染みがある人はそこまで多くないと思います。
Some items have been stacked on the desk.
「物がいくつか机に積まれている」
ちなみに「item」も「box」などの言いかえ表現です。
この英文を見た時にすぐにイメージをすることが出来ますか。
このような感じのイメージが浮かんでいたら完璧です。
現在完了の受動態では、「もうすでに動作が終わっている」ことに注意してください。
なので、この絵で人が離れているのは、もう、「荷物を積み終わった」ということを表しています。
本番ではこの英文を聞いて瞬時に上の図のようなイメージを思い浮かべなかければいけません。「have+been+過去分詞」の形に慣れていないとかなり難しいです。
ですので、本番までに、これを意識しながら、公式問題集などの英文を聞いて、耳に馴染ませておくようにしましょう。
進行形の受動態
形は「be+being+過去分詞」となります。
次の例文を読んで瞬時にイメージを頭の中に浮かべてみて下さい。
Some items are being stacked on the desk.
「物がいくつか机に積まれているところだ」
このようなイメージが浮かべば完璧です。
進行形の受動態では「~されているところだ」という意味になるので、その動作はまだ終わっていません。
そこが現在完了の受動態との違いです。
分かりにくいと思いますが、この人は荷物を積んでいる途中のつもりです笑
荷物からすると「積まれている」になります。
- have+been+過去分詞
「もうすでに動作は終わっている」
- be+being+過去分詞
「動作が行われている途中」
この2つを意識して、問題を解いてみて下さい。
また、「beenとbeing」の音が非常に似ているため、何度も聞いて判別できるようにして下さい。体感的には「been」はかなり短く発音されます。
試しに、手元に公式問題集がある人は、part1のスクリプトを見て下さい。必ず1問は今説明した文法が使われています。
音声を聞いて耳に馴染ませてください。
消去法
part1では、1つの写真に対して4つの英文が流れますが、基本的に、4つ中の2つの英文が全然違う内容になっていることが多いです。
なので、しっかりと聞けば、「絶対に違う」という選択肢が1つ、ないしは2つあるということです。
2択に絞ることが出来れば正答率も上げることが出来ます。
ただ、消去法をするには英文をしっかりと聞く必要があるので、後でpart1、2の勉強法について説明します。
以上がpart1のスコアを効率よく伸ばすために必要な知識となります。
もう一度確認しておきましょう。
- 分からなければすぐに諦める
- 頻出単語を知る
- 頻出文法を知る
- 消去法
part2のスコアの伸ばし方
part2に関しては、基本的にはしっかりと聞く必要があります。
なので今から紹介するのは小手先のスコアの伸ばし方になるので、どうしても分からないという問題の時に使ってみて下さい。
本番までに時間がある人は、あとで勉強法を紹介するので勉強しましょう。
では、紹介します。
- 質問返し
- 質問で聞こえた音は選ばない
以上の2つになります。これだけじゃ分からないと思うので、1つずつ説明していきます。
質問返し
part2は質問が読まれ、それに対する返答が3つ読まれます。その中で適切なものを選ぶという問題です。
大体の問題は「Can I use your phone?」などの質問に対して「Sure, you can use it.」や「No, you can’t.」のように平叙文(肯定文、否定文のこと)で答えることがほとんどです。
ところが、まれに質問に対して質問で返す場合があります。
「Can I use your phone?」の質問に対して「Why?」や「How long will you use it?」のような感じです。
このパターンはそこまで多くないので、質問返しになっている選択肢が答えになることが多いです。
質問で聞こえた音は選ばない
これはよく聞くテクニックだと思います。
例えば「coffee」や「copy」の音が似ているので
「Would you like some coffee?」という質問に対して「I have a copy.」のように似た音の選択肢を出すことによって、間違いを誘うというパターンです。
なので、質問で聞こえてきた音と似た音が聞こえてきた選択肢は選ばないようにして、2択にするというテクニックです。
以上がpart2でどうしても分からない時に使うテクニックとなります。もちろん、今説明した2つが使えない問題もあります。
以上part1と2のスコアアップのコツでした。
また、『神速 神ポイント100』という参考書で、全てのpartの要点を一気に学ぶことが出来ます。part1と2の重要な表現、単語などの要点がきれいにまとめられているので、手元に置いておきたい1冊です。
こちらの記事で詳しく解説しています。
1番の対策としては、正しい勉強法で勉強することです。なので、今からpart1、2の勉強法について説明していきます。
発音の知識
勉強法を紹介する前に前提として、発音の知識が必要となります。それは「リンキング」と「弱形」の2つです。
後で紹介する勉強法は、この2つをしっかりと理解し意識したうえで行うことで、効果が何倍にもなります。
もし聞いたことが無かった人はこちらで詳しく説明しているので、先に読んで頂けると効果てきめんです。
また、発音記号を見た時に、ある程度の発音できるくらいの発音知識は身に付けておいた方が良いです。
YouTubeでIPA、発音記号、フォニックスなどで検索すると、多くの発音の動画があるので、そちらを視聴してみて下さい。
part1と2の勉強法
使う教材は公式問題集です。もし持っていないなら、今後TOEICの勉強には欠かせないものになるので、購入することをおすすめします。
購入するのならその時の最新版のものにしましょう。
他にも評価の高い模試をお持ちならそれでもかまいません。
part1から説明しますが、part1・2の勉強法はほぼ同じです。
- 解く・答え合わせ・解き直し
- ディクテーション
- オーバーラッピング
- シャドーイング
以上の4ステップです。
1つ1つ詳しく解説していきます。
また、この勉強法は「abceed」というアプリを使うことをおすすめします。無料で公式問題集の音声を聞くことが出来ます。
再生速度も変更することが出来るのでかなり便利です。
「abceed」の使い方をこちらで詳しく説明しているので、気になる人は見てみて下さい。
解く・答え合わせ・解き直し
まずはpart1を解きましょう。
公式問題集にはtest1、test2と模試が2つあります。
私は、まだTOEICの勉強を始めて間もない頃は、test1を勉強用に、test2を模試として活用していました。
初学者の人は、まだ模試を1セット解くのは、かなりしんどく感じると思うので、私と同じように活用するのが良いかと思います。
part1を6問一気に解きましょう。
そして答え合わせをします。この時、後で解き直しとディクテーションをするので、解説やスクリプトを見ないようにして下さい。
正解か不正解かだけを確認するようにして下さい。
間違えた問題の解き直しをして下さい。音声は何度聞いても大丈夫です。
この時も、解答、スクリプトを見ずに正解か不正解かだけを見て下さい。
ディクテーション
ディクテーションとは英文を1文聞いて、聞こえてきたとおりに紙に書き出す勉強法のことです。
ディクテーションの目的は、「聞き取れない単語を特定して、その原因を分析、対策することで、聞き取れるようにする」というものです。
聞き取れない原因を特定する時に、様々な「弱形」や「リンキング」に触れるので、自然とこれらの感覚を身に付けることも可能です。
ディクテーションは以下の手順で行ってください。
- 限界まで書き取る
- 答え合わせ
- 聞き取れなかった原因を分析
- 聞き取れなかった箇所を何度も発音
実際に以下の音声を使って説明していきます。頭の中でも良いので、ディクテーションして下さい。
限界まで書き取る
リスニングが不得意な人は、1回目は「??? ?? ?? ?? moving ? chair.」のように聞き取れないところが出てくると思います。
???は聞き取れていない部分です。
音声は何回でも聞いてよいので、「もう無理!」というところまで書き取りましょう。
今回は説明の都合上、「??? ?? ?? is moving a chair.」で限界になったとします。
答え合わせ
スクリプトを見て答え合わせをして下さい。
ちなみに、ここまで解説を見ていないはずなので、ディクテーションの答え合わせと同時に解説を読みましょう。
この音声は「One of us is moving a chair.」と言っていました。
「one of us」が聞き取れなかった原因を分析します。
聞き取れなかった原因を分析
「one of us」が聞き取れなかった原因は2パターン考えられます。
① 単語を知らない
② 単語は知っているけど、音声変化を知らない
今回は②の「音声変化を知らない」が原因です。
単語そのものを知らない場合は、語彙力を増やすしかありません。
「one of us」では、以下のような音声変化が起きています。
「one of us」を「ワン オヴ アス」と発音すると思っていたら聞き取ることは出来ません。
これで分析は完了です。
聞き取れなかった箇所を何度も発音
あとは、聞き取れなかった部分を何度も発音しましょう。
今回、「one of us」を聞き取れなかった人は、下の音声を聞きながら「ワナァヴァス」と数回発音しておいて下さい。
このように、今まで間違って認識していた音を正しい音に修正しましょう。
自分が発音できる単語は必ず聞き取れるようになります。
最後にもう1度聞いてみて下さい。
初めより鮮明に聞こえると思います。
オーバーラッピング
オーバーラッピングとは音声を聞きながら、その音声と重ねて全く同じように英語を発音する勉強のことです。
この時、スクリプトは見て行ってください。
自分の発音とのズレが分かり、矯正させることが出来ます。発音することが出来る英語は聞き取れます。
part1には6問×4文で24個の英文があります。全てオーバーラッピングをしましょう。
英文が短いので、完璧に音声と重なるまで繰り返してください。
特にディクテーションで間違えた部分は重点的に!
目安ですが、24個全ての英文をオーバーラッピング出来るまで、3日はかからないと思います。
どうしても時間があまりとれないという人は、1日に最低1問(4つの英文)のオーバーラッピングをこなしてください。
シャドーイング
シャドーイングとは英語の音声を影(シャドー)のように、2~3単語遅れて発音する勉強法のことです。
この時、スクリプトは見ないで下さい。
オーバーラッピングがしっかりと出来ていれば、そこまで苦労はしないと思います。
声は出せるなら出すようにしましょう。出せない環境なら、脳内でシャドーイングをしても大丈夫です。
私はよく電車内で、脳内シャドーイングをしていました。
シャドーイングがスムーズに出来ない英文はもう一度オーバーラッピングをしましょう。
このように、オーバーラッピングとシャドーイングを行ったり来たりして、全ての英文をスムーズにシャドーイングが出来るようにしましょう。
オーバーラッピングとシャドーイングの最大の目的は、「英語独特の間・抑揚・リズム・音声変化を体に染み込ませる」ことです。
様々な英文でオーバーラッピング、シャドーイングを繰り返し行うと、初見の英文でも自然な間・抑揚・リズム・音声変化で発音できるようになります。
先ほども伝えたように、自分で発音できる英語は聞き取ることが可能です。
そこに、リーディング力があると、聞き取った英語の理解が出来るようになります。
出来るようになったら、part1の勉強は終了です。part2の勉強に移りましょう。
ただ、part2の勉強をしている時も、part1のシャドーイングは復習として、1日に1回はしましょう。慣れてきたら、音声を1.1倍速にしてみて下さい。
part2の勉強法は先ほど紹介したものと同じです。
- 解く・答え合わせ・解き直し
- ディクテーション
- オーバーラッピング
- シャドーイング
ただ、part2は25問と一気に行うには少し多すぎるので、5問ずつディクテーション、オーバーラッピング、シャドーイングを行いましょう。
他は特にpart1と異なるところはありません。
part1、2の勉強は集中すれば、早い人だと、土日の2日間で終わる人もいると思います。長くても2週間でおわらせましょう。
先ほども言いましたが、終わった後も移動時などに、part1、2のディクテーションを復習として行いましょう。
もう一度確認しておきましょう。
- 解く・答え合わせ・解き直し
- ディクテーション
- オーバーラッピング
- シャドーイング
part1と2の勉強が終わった後
終わった後はpart3,4の勉強に移るのが良いかと思います。
また、公式問題集だけではpart1、2の演習量が足りないので、別の参考書で勉強することをオススメします。
私が使っていたのはこの2冊です。難しい問題も多いですが、公式問題集でしっかりと勉強していれば、こなせるはずです。
購入するならオレンジ表紙の方が易しいので、オレンジ表紙から購入してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ぜひ、今回紹介した知識やテクニックを活用して、まずはpart1と2のスコアを伸ばして、TOEICのスコアの底上げを目指しましょう!
スコアが上がればモチベーションも維持することが出来て、一石二鳥です。
頑張りましょう!!
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