「part5が安定しない…」
「part5に時間を使いすぎて、part7の時間が足りない…」
こんな悩みを持っている人は大勢いると思います。
私も、TOEIC600点台の頃は、part7のラスト10問は塗り絵状態でした。
そこで、まずpart5の勉強に力を入れると、点数が伸びて、現在は930点を取得することが出来ました。
part5の時間が短縮されるとpart7に余裕が出てきます。ですので、600点付近で立ち止まっている人は、part5の時間短縮を目指しましょう。
そこで今回は、part5で答えを即答できるパターンを3つ紹介します!
私がいつも本番中に心がけていることです。
皆さんもこれから説明することを出来る限り頭に入れて、本番に臨んでください。
part5の出題パターン
即答パターンを紹介する前に、part5の出題パターンについて解説しておきます。
part5は大きく分けると以下の3つです。
- 文法問題
- 品詞問題
- 語彙問題
私が持っている公式問題集3冊(6、7、8)のpart5全ての問題を上の3つに分類してみました。
ただ、文法問題と語彙問題が混ざっているような、きっぱり分けることが出来ない問題も何問もあります。
あくまでも、大きく分けた時に上の3つのどれに分類するかで振り分けました。
なので、参考程度にして下さい。
公式問題集6 | Test1 | Test2 |
文法 | 9問 | 7 |
品詞 | 7 | 8 |
語彙 | 14 | 15 |
公式問題集7 | Test1 | Test2 |
文法 | 7問 | 6 |
品詞 | 8 | 10 |
語彙 | 15 | 14 |
公式問題集8 | Test1 | Test2 |
文法 | 6問 | 4 |
品詞 | 8 | 10 |
語彙 | 16 | 16 |
合計すると以下になります。
文法 39問
品詞 51問
語彙 90問
計180問
見ての通り語彙問題がかなり多いです。
即答パターンは知っていれば便利ですが、もっと安定させるためには語彙、文法がしっかりと頭に入っているかか重要です。
180問中に、これから紹介する即答パターンの問題は78問ありました。
30問中に平均13問即答パターンがあることになります。かなり時間短縮することが可能になります。
では紹介していきます。
即答パターン
それでは、即答パターンを説明していきます。その即答パターンは以下の3つです。
- 接続詞 VS 前置詞
- 動詞問題
- 形容詞・副詞
私のいつものpart5の解き方は、頭から英文を読み、空所に当たった時に、選択肢を見るようにしています。
そして、選択肢を見た時に初めて「これは即答パターンだ!」と分かります。
なので、読み始めは、大体の意味と文型を取りながら読み進めています。
初めに即答パターンを探してしまうと、かえって時間がかかってしまうからです。
では、1つずつ解説していきます。
接続詞 VS 前置詞
これは、接続詞と前置詞の違いをしっかりと理解していれば、ラッキー問題です。
2つの違いは後ろに続く形です。
接続詞は後ろにS+Vが続く
前置詞は後ろに名詞が続く
このように理解して下さい。例題で解説します。
~( )+S+V. 「~」は主節を表しています
(A)during
(B)within
(C)while
(D)despite
解き方は先ほども説明したように、頭から読み進めます。そして、空所を見つけた時に選択肢に目を移します。
今回のように、接続詞と前置詞が並んでいる場合は”ほぼ”即答パターンです。
接続詞か前置詞かを判断する場合は、後ろを見ましょう。例題の場合は、空所後にS+Vが来ていますので、接続詞が答えになります。
選択肢には、(C)whileしか接続詞はないので、英文の意味を考えずに、即答できます。
5~7秒程度で解けると思います。
先ほど”ほぼ”と言ったのは以下の場合があるからです。
~( )+S+V. 「~」は主節を表しています
(A)during
(B)although
(C)while
(D)despite
このように、選択肢に接続詞が2つある場合は文脈判断です。このような場合があるため、英文を最初から読み進めていた方が良いです。
前置詞も同じ考えです。
~( )+名詞. 「~」は主節を表しています
(A)during
(B)although
(C)while
(D)because
同じように、頭から読み進め選択肢を確認します。接続詞か前置詞なので、後ろを確認します。
空所後は名詞なので、前置詞が答えになります。前置詞は(A)duringのみなので、即答できます。
先ほどと同じように、選択肢に前置詞が2つあり、文脈判断になる場合もあります。
少しだけ、接続詞と前置詞の例を挙げておきます。知らなかったものは今覚えてしまいましょう。
〈接続詞〉
- as soon as ~するとすぐに
- by the time ~までに
- once 一度~すると
- unless ~しない限り
- while ~している間
- even though, even if ~だけれども
- until, till ~までずっと
〈前置詞〉
- during ~の間
- despite ~にもかかわらず
- in spite of ~にもかかわらず
- within ~の範囲内
- among ~の間
- due to ~が原因で
after, before, as, sinceは接続詞と前置詞の2つの役割があります。
以上、「接続詞 VS 前置詞」の即答パターンでした。このパターンは本当によく出題されるので、必ず即答できるようにしておきましょう。
解き方をもう一度復習しておきます。
- 空所を見つけてから選択肢を見る
- 選択肢が接続詞と前置詞の場合、空所の後ろを見て判断する
動詞問題
空所に動詞を入れる問題が動詞問題です。動詞問題の即答パターンは大きく分けて3つあります。
- 主語の単数・複数
- 時制
- 能動・受動
以上の3パターンです。1つずつ見ていきます。
【主語の単数・複数】
早速、例題で解説していきます。
All employees ( ) ~.
(A)receives
(B)receive
(C)to receive
(D)receiving
この問題はこの段階で答えることが出来ます。
このように、動詞を選ぶ問題は、選択肢を絞れる場合が多いです。例題では、(C)と(D)は述語動詞にはなれないので、すぐに2択に絞ることが出来ます。
(A)か(B)の違いは「3単現のS」です。主語で判断できるので、主語を見ましょう。
All employeesと複数形になっているので、「s」が付かない(B)receiveが正解です。
「3単現のS」は、主語が3人称で単数の時、動詞にsが付くというものです。
代名詞にした時に「He, She, It」に置き換えることが出来る主語は、現在形の時、動詞に「s」が付くと理解していてください。
これは動詞問題で1番簡単なパターンです。慣れれば5秒もかかりません。
【時制】
次に時制で即答するパターンです。
All employees ( ) ~ last year.
(A)receives
(B)receive
(C)received
(D)has received
今まで通り、空所を見つけた時に選択肢を見ます。
今回の選択肢は全て述語動詞になることが出来るのですが、すぐに2択に絞ることが出来ます。
どの2択になるかお分かりいただけるでしょうか。
(B)と(C)の2択になります。理由は(A)、(D)は3単現のSが付いているからです。主語は複数形ですね。
(B)と(C)の違いは、時制です。なので、英文を読み進めて時制を確認しましょう。
今回はlast yearという過去を表す表現があるので、過去形の(C)receivedが正解になります。
時制を表す表現の例を少し挙げておきます。
〈現在完了形〉
- in the last ~years この~年間
- for ~ years ~年間
〈未来〉
- in the coming months これからの数か月間
- upcoming 今度の
〈過去〉
- decade ago 10年前
- last year 去年
〈現在形〉
- annual 年に1回の
時制を表す表現が文末に来ることもあるので、即答とは言えませんが、語彙問題や文法問題に比べるとかなり早く解くことが出来ます。
【能動・受動】
最後は、主語と動詞の関係が、能動か受動かで判断するパターンです。
例題で解説していきます。
The camera ( ) by my mother.
(A)breaks
(B)is broken
(C)is breaking
(D)has broken
いつも通り頭から読んで空所で選択肢を確認しましょう。今回の選択肢は全て述語動詞になることが出来ます。
選択肢に受動態がある場合に確認してほしいポイントが2つあります。
- 目的語の有無
- 無生物主語かどうか
以上の2点を確認してみましょう。
まずは目的語の有無です。受動態は能動態の目的語が主語になっているので、基本的に受動態に目的語はありません。
ただ、これは他動詞のみです。自動詞は目的語を取ることが出来ません。
次に、無生物主語かどうかです。
無生物主語の場合は、受動態の場合が多いです。
能動は「Sが~する」
受動は「Sが~される」
例題の場合は主語がcameraで動詞がbreakだったので、
能動の場合は「カメラが壊す」
受動の場合は「カメラが壊される」
のようになります。
このように無生物主語の場合は、受動態の方が自然なときが多いです。
この2点を踏まえたうえでもう1度例題を見てみましょう。
The camera ( ) by my mother.
(A)breaks
(B)is broken
(C)is breaking
(D)has broken
まず、breakは他動詞なので、目的語がない時点で受動態が答えになります。
無生物主語にもなっていますね。
ということで受動態になっている選択肢が答えになります。選択肢の中で受動態は(B)だけです。
一瞬、(D)has brokenも受動態に見えますが、現在完了の受動態はhave been brokenです。
以上が能動・受動の即答パターンになります。
慣れるまでは、即答は難しいかもしれませんが、どの動詞が他動詞かを覚えていくうちにかなり早く答えることが出来るようになります。
- 主語の単数・複数
- 時制
- 能動・受動
以上3つが動詞問題の即答パターンとなります。
慣れてくると、動詞問題はパズルを解いている感覚で楽しくなってきますよ!
形容詞・副詞
それでは、最後の即答パターンです。
まずは形容詞の即答パターンから解説していきます。
最もよく出題されるパターンとして「a+形容詞+名詞」のどれかが空所になる問題です。
- ( )+ 形容詞+名詞
- a+( )+名詞
- a+形容詞+( )
「a+形容詞+名詞」この語順を知っていれば、どこが空所になっても対応できます。ちなみに、aの部分は「an / the / 所有格」も来ます。
難しいように聞こえますが、「new/pen/a」を正しく並べろと言われたら
「a new pen」となりますよね。これと同じことです。実は、中学一年生で習う語順です。
ただ、TOEICでは、残り時間や難しい単語、社名、人名で邪魔をしてくるので、この基本的な語順が見えなくなってしまうのです。
ただ、落ち着いて、この語順を意識していれば必ず見えます。
次に副詞の即答パターンです。
副詞の即答パターンは品詞問題としてよく出題されます。品詞問題とは以下のようなものです。
This was ( ) my mistake.
(A)complete 動詞
(B)completely 副詞
(C)completion 名詞
(D)completed 過去分詞
このように、同じ単語の違う形が並んでいるのが品詞問題です。
空所にどの品詞が入るかが分かれば、選択肢からその品詞を選ぶだけなので、即答することが出来ます。
形容詞や名詞が入る場合は先ほど説明しました。
今回は副詞が入るパターンについて解説します。
副詞は文章になくても良い品詞なので、空所を隠しても完全な英文になれば、空所は副詞となります。完全な英文とは、5文型のいずれかになっているかどうかということです。
例題の場合は、空所を隠すと「This was my mistake.」です。文型は〈S+V+C〉となり、完全な文です。
なので、空所は副詞となり、答えは(B)completelyです。
空所を隠しても完全文なら副詞を選ぶというのが、基本的な考えになりますが、特に即答しやすいパターンを紹介します。
( )は副詞の位置です。
- S+自V+( )
- He worked perfectly.
- He worked perfectly.
- S+自V+( )+C
- I was extremely busy.
- I was extremely busy.
- S+他V+O+( )
- This machine completed the task efficiently.
- This machine completed the task efficiently.
- S+助動詞+( )+V
- I will quickly be able to become a manager.
- I will quickly be able to become a manager.
- S+be+( )+過去分詞
- The room was beautifully decorated.
- The room was beautifully decorated.
以上5つです。
体感ですが、最後2つは良く出題される気がします。この2つは、助動詞と受動態の間に割り込んでいる形なので、かなり分かりやすく即答しやすいです。
どの品詞が副詞かは覚えていくしかありませんが、最後が「ly」で終わっている単語は基本的に副詞です。
※名詞+ly=形容詞になるので注意してください。
friend+ly=friendly
time+ly=timely
cost+ly=costly
day+ly=dayly
(month、year)も同様
以上が形容詞・副詞の即答パターンでした。少し複雑だったかもしれませんが、覚えておくとかなり強力なパターンです。頑張りましょう!
以上がpart5の即答パターンでした。もう一度復習しておきます。
- 接続詞 VS 前置詞
- 動詞問題
- 形容詞・副詞
この3点でした。
他にも代名詞の問題も良く出題されますが、「主格は主語」、「所有格は名詞の前」というように基本を押さえておけば特に困ることはありません。
1問は必ず出題されるので、押さえておきましょう。
語法でも即答できる問題も数問出題されます。
語法とは「provide A with B」のような動詞の使い方のことです。
語法については、関正生先生が書いたこちらの参考書でまとめられています。他にも重要事項がかなり分かりやすく解説されているので、おすすめです。
こちらの記事で解説しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この即答パターンを頭に入れていれば、単語の意味が分からない場合でも正解できる問題が増えます。
この知識はpart6にも役に立つので、ぜひ見つけて、part5の時間短縮、TOEICスコアの底上げを目指しましょう!
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