「短期間で600点を取得したい…」
「大学生になってTOEICの勉強を始めたいけど何から始めれば良いか分からない…」
以上のような悩みを持っている人は大勢いると思います。
TOEICの600点という点数は、会社の昇進、留学、編入の条件で最低点数としている場合が多いです。
また、TOEIC学習において第1の目標としている人もたくさんいると思います。
そこで、今回は最短で1カ月で600点を取得する方法を紹介します。
私が600点を取得した際も、今回紹介する勉強法で勉強していました。
また、その勉強を続けて930点を取得することも出来ました。
なるべく早く600点以上を取得したい人は参考にして下さい。
かなり長い記事になってしまったので、適宜見て頂けると幸いです。
前提
1カ月で600点を取得する前提として高校文法を6~8割程度理解している必要があります。
完璧な理解でなくても解説を見た時に、その解説を理解することが出来れば問題ないです。なので、大学入試で英語を勉強した大学1年生の人は、前提条件はクリアしていると思います。
また、分からない文法に会った時に、その都度調べることが出来るなら問題ありません。
ただ、最低でも中学英語は理解しておきましょう。
裏を返せば、中学・高校英文法をある程度理解していれば、1カ月あれば600点取得することが出来ます。
使用参考書
600点取得までに使用する参考書は以下の4冊です。
- 公式問題集(最新版)
- 超速攻 神ポイント100
- 金のセンテンス
- 文法問題神速100問
1冊ずつどのような参考書かを説明していきます。
『公式問題集』
公式問題集とはTOEICテストを作成しているETSが、実際のテストと同じプロセスで問題を作成しているので、問題の質が本番に近く、勉強に適しています。
内容としては模試が2セット収録されています。
「それだけか」と思うかもしれませんが、後で説明しますが、公式問題集の主な勉強法は復習です。
何度も同じ英文を聞いたり、読んだりするので、本番と近い難易度の公式問題集をおすすめします。
その時の最新版を購入しましょう。
下の記事で『公式問題集』の使い方をかなり詳しく解説しています。参考にして下さい。
『超速攻 神ポイント100』
この本は完全インプット型の参考書で、私は「TOEICの攻略本」と呼んでいます。
全パートのスコアアップにつながる重要な表現や単語、頻出会話などの知識が載っています。
これらの知識は、いわゆるTOEIC力ですが、TOEIC力を身に付けるのには、かなりの時間TOEICを勉強する必要があります。
なので、『神ポイント100』で一気に身に付けて、短時間で効率よくスコアアップを狙いましょう。
あとで詳しく説明しますが、公式問題集と併用します。
『神ポイント100』については以下の記事で詳しく解説しています。気になる人は参考にしてみてください。
スコアを伸ばすには最適な一冊です!
『金のセンテンス』
『金のセンテンス』は単語の参考書です。
タイトルの通り、英文を読むことでTOEIC頻出単語を学習するという参考書です。
比較的短文に2~6個のTOEIC頻出単語が出てきます。
全部で360個の英文があります。
後で学習法は紹介しますが、単語学習の1番のポイントは質よりも量です。
なので、とにかく毎日欠かさずに単語の勉強をしましょう。
600点を取得するための1番の近道は単語を学習することです。
『文法問題神速100問』
この参考書はpart5の対策本です。
1番の魅力はスタディサプリでお馴染みの関正生先生が手掛けた参考書なので、かなり分かりやすいという点です。
他にも魅力がありますので、こちらの記事を参考にして下さい。
TOEICで最もスコアを伸ばしやすいのはpart5です。
公式問題集では、part5だけの対策をすることが出来ないので、part5対策の参考書を使います。
なかでも初心者にオススメなのが『文法問題神速100問』です。
この参考書は102問と問題数は少ないですが、1つの問題に2つのポイントが入っているので内容は濃いです。
コンパクトにたっぷりpart5のエッセンスを学習することが出来るので、TOEIC本番までに時間が無い人にオススメの1冊です。
勉強法としては、1ページ目から普通に進めましょう。
600点までならこの1冊で必ず足ります。102問しかないので、1カ月間で繰り返せるだけ繰り返しましょう。
TOEIC力について
各パートの勉強法を紹介する前に 英語力以外に重要な”TOEIC力”について解説します。
スコアアップするために重要なTOEIC力は大きく分けて以下の3つです。
- 時間配分・先読み
- 解き方・テクニック
- 集中力
もちろん、高校文法を6~8割程度理解している前提です。
1つずつ説明してきます。
時間配分・先読み
時間配分と先読みを知ることはかなり重要です。
まずは時間配分から説明します。
TOEICでスコアを取るコツは、リーディングパートで全ての問題に目を通すことです。
TOEICは後半に行けば行く程難しくなるテストではありません。
もし、いつもpart7の後半を勘でマークしている人は、後半にも目を通すようにしましょう。思いのほか簡単に解ける問題も紛れています。
全ての問題に目を通すためにも時間配分を知ることが大切なのです。
時間配分を知っているのと、知らないのではスコアに大きく差が出ます。
こちらで詳しく解説しています。
次は「先読み」です。
先読みとはリスニングで行うテクニックで、マークし終わった時や”Directions”が流れている間に、part3、4の設問文を先に読んでおくというものです。
先読みはTOEIC上級者の人は誰もがしているテクニックです。
先読みをするタイミングは人によって結構異なるので、私の先読みの仕方をこちらで解説しているので、参考にして下さい。
解き方・テクニック
基本的に文法の理解と単語力があれば解くことが出来ますが、それぞれのpartの解き方やテクニックを知っていれば、もっと簡単に解くことが出来る問題もあります。
ここで説明するとかなり長くなってしまうので、適宜以下の記事を参考にして下さい。
また、先ほども紹介した『神ポイント100』も要点集なので、解き方について有益な情報が載っています。
集中力
TOEICはリスニング45分、リーディング75分、合計2時間ぶっ続けで英語を解く試験です。
普段から、英語を聞いたり、読んでいたりしないととても集中力は持ちません。
私も初めてTOEICを受けた時は、リスニング中はほとんどぽかんとしていましたし、リーディングに関しても、途中からは頭に英語が入ってこなくて、ほぼ勘でマークしていました。
英語に対しての集中力を付けるには、毎日英語に触れることです。
私が現在もしているのは、暇な時に英語ニュースを見ることです。
こちらのアプリがおすすめです。
レベルを選択できるので、初級者から上級者まで利用できます。
記事の文字数も少ないので、すぐに読むことができます。英語を読むことへの抵抗感をなくしましょう。
また、難易度は高いですが、part7の全ての英文を一気に読むという通読も余裕があればすることをオススメします。
1日に1回で構いません。
YouTubeやネットフリックスなどで、英語音声、日本語字幕で見るのも良いですが、見すぎないように注意しましょう。
単語帳の勉強法
単語力は最も大切な要素です。
TOEIC頻出単語を知らないと、リスニングもリーディングも十分にスコアを取ることが出来ません。
大学受験用の単語帳では、カバーできていない単語もたくさんあるので、先ほど伝えたように『金のセンテンス』で学習しましょう。
勉強法は「どんな勉強法でも良いのでとにかく何周もする」です。
コツとしては、その短文中の全ての単語を「今、一瞬だけ覚えた!!」という状態にしたら次の短文に移りましょう。
数秒後には忘れていても構いません。そのレベルの暗記で良いのでとにかく何周も回しましょう。
詳しい勉強法はこちらで解説しています。
私も600点を取得する際にこの単語帳を使用していましたが、音声はほとんど聞いていませんでした。
ただ、なんとなくで良いので、見出し語を発音できるくらいは聞きましょう。
「abceed」というアプリで簡単に音声を聞くことが出来るので、ぜひダウンロードしてください。
「abceed」については以下の記事で詳しく解説しています。
各パートの勉強法
では、各パートの勉強法を紹介します。
基本は『公式問題集』と『神ポイント100』を使用します。
公式問題集には、「test1」「test2」と模試が2セット収録されているので、test1を勉強用として活用します。
test2は本番前に模試として活用します。
かなり長くなるので、適宜勉強するpartを確認してください。
また、公式問題集の音声は「abceed」で簡単に聞くことが出来ますので、是非活用ください。
part1の勉強法
part1は頻出の単語を知っていれば、 4〜5問の正解は固いです。
その頻出単語は『神ポイント100』でインプットします。
インプットした後は問題を解いて、答え合わせ、解説を熟読しましょう。そして、仕上げにオーバーラッピングをします。
オーバーラッピングとは、音声通りに「抑揚・間・発音」を真似して音声に被せて発音する勉強のことです。
スクリプトは見ながらして下さい。
図にすると以下のようになります。
難しい場合は、音声を聞いて、その後に、音声と同じように発音するリピーティングという勉強を行なってください。
慣れてきたらオーバーラッピングに移りましょう。
part1は全部で24個の英文がありますので、全ての英文をオーバーラッピングをします。
3日で終わらせましょう。
part2の勉強法
part2はリスニング力があれば、600点に必要な正解数を取ることが出来るので、part3と4の勉強を優先してリスニング力を付けましょう。
part2の勉強は「余裕があればする」という姿勢で大丈夫です。
勉強法はpart1と同様、オーバーラッピングまでしましょう。
part2は難しい引っ掛け問題が出題されることもありますが、600点達成には必要のない問題ですので正解する必要はありません。
600点に必要な正解数は25問中の6割なので、15問程度です。
part3&4の勉強法
part3と4は1ヶ月で対策することは難しいです。
なので、”ほぼ”完璧にオーバーラッピングができる英文を1つでも増やすという勉強をします。
私が930点を取得した時にしていた勉強法は、part3と4の全ての長文を完璧にオーバーラッピングできるようにするというものです。
ただ、1ヶ月でここまではできないので、ほぼ完璧にオーバーラッピングできる長文を、part3、4合わせて最低でも6つにしましょう。
やり方は自由ですが、私の勉強法を紹介します。
- 音声を聞いて問題を解く
- 解説・スクリプトを読みその長文を理解する。
- スクリプトを見ながらシャドーイング
- オーバーラッピング
- 余裕があればシャドーイング
この勉強法で最も大切なのは、オーバーラッピングする長文をしっかり理解しておくというものです。
意味の分からない長文を読んだり聞いたりしても何の意味もありません。
なので、解いた後に解説・スクリプト読んで、その長文をしっかりと理解しましょう。
そのあと、まずはスクリプトを見ながらシャドーイングをします。
シャドーイングとは、聞えてきた音声に2~3単語遅れて、その音声を発音するという勉強法です。
シャドーイングは本来スクリプトを見ませんが、初めは難しいので見ながらシャドーイングして下さい。
すると、だんだん音声に追いついて来て、オーバーラッピングに移ることができます。
目安として、大体50~60回くらいでオーバーラッピングがほぼ完璧にできるようになっていました。
ここまで出来たら次の長文に移りましょう。
この時、余裕があればオーバーラッピングが終わった長文を通勤、通学などの移動時にシャドーイングしてみましょう。
口パクでも十分に効果はあります。
以上の流れを図にすると次の通りになります。
part3の長文を1つ終えたら、次はpart4の長文に取り掛かりましょう。このように、バランス良く交互にすると良いでしょう。
他パートの勉強を考慮すると、それぞれ3個の長文をオーバーラッピング出来る状態に出来ると思います。
最初の長文はオーバーラッピングするのにかなり苦戦すると思いますが、慣れてくるとかなり早く出来るようになるので、3個以上できる人はどんどん進めましょう。
また、『神ポイント100』part3、4の核心の最初の2ページは必ず読んでおくようにして下さい。
先ほども紹介した先読みについてもしっかりと理解して下さい。
part5の勉強法
part5は、先ほども紹介した『文法問題神速100』で勉強します。
公式問題集のpart5は『文法問題神速100』で対策してから力試しとして活用しましょう。
18問以上の正解が望ましいです。
この本の勉強法ですが、 解説も含めて 1日6問解きましょう。
1日6問ずつ解くと、17日で1周することができます。
2周目は 1日30問ずつ解いて、4日で1周します。
2周目が終わった段階で公式問題集の問題を解いてみましょう。
3周目も同じように4日で1周します。
この時、間違えた問題には印をつけておいて、4周目以降は印が付いている問題のみを解くようにしましょう。
まとめておきます。
- 1週目 17日間
- 2周目 4日間
- 公式問題集で確認
- 3周目 4日間
(4周目以降は間違えた問題のみ)
part6の勉強法
part6に関しては対策しません。
part7の勉強を優先しましょう。読む力をつければ、解けるパートです。
ただ、Part6には空所の前後と意味が通じるように、選択肢から英文を選ぶという「文挿入問題」があります。
しかし、本番では「文挿入問題」はパスしましょう。文挿入問題は難しく時間がかかる場合が多いからです。
part6には合計4問の文挿入問題があります。
全て無視で大丈夫です。
part7の勉強法
part7の主な勉強法は「精読・音読」です。
part3・4同様、1つでも多く、精読と音読ができる長文を増やしましょう。音読のゴールは英文を頭から正確に読めるようにすることです。
そのために、まずは精読をしましょう。
精読とは、「精密に読む」ということです。長文に全く疑問を残さないようにするということが目標です。
意味、単語、文法など、分からないことがあれば、必ず調べるようにしましょう。また、精読の時に、なぜこの選択肢が正解になるのか、解説を読んで理解するようにしてください。
精読を終えたら音読を始めましょう。
音読は回数ではなく、先ほども伝えたように「頭から理解できるようになるまで」です。自分が納得するまで音読してください。
目安として、3日くらいで1つの長文を終わらせましょう。他partの勉強を考慮すると3〜4個の長文を精読・音読できるようになると思います。
では、精読と音読をする長文の選び方です。
むやみに選ぶよりも、本番でよく出るタイプの長文を選ぶ方がお得ですよね。
そこで『神ポイント100』の出番です。
『神ポイント100』では、part7によく出る文書の種類の解説をしてくれています。
文書の種類とは、以下の写真の赤枠で囲っている部分のことです。
この写真では“e-mail”となっていますが、“advertisement”になっている場合、その文書は「広告」ということになります。
『神ポイント100』では、頻出文書の解説をしてくれているので、例えば、この本で「広告」について解説しているなら、文書が”advertisement”になっている長文を精読・音読するようにしましょう。
『神ポイント100』で重要表現などについて解説しているので、一石二鳥です。
また、『神ポイント100』part7の核心の最初の4ページは必ず読んで理解して下さい。
精読・音読については以下の記事でより詳しく解説しているので参考にして下さい。
また、しつこいようですが、part7は時間配分も重要なので理解しておいて下さい。
test2の使い方
最後にtest2についてです。
test2は模試として、本番の1日前や2日前に解きましょう。本番通り2時間で解いてください。
この模試のスコアは低くても気にしないで下さい。また、復習はしなくて大丈夫です。
これまでしてきた勉強を変えずに続けましょう。
本番当日は『神ポイント100』で苦手なpartを確認しておきましょう。
特になければ、part1と5の確認をして下さい。
以上が各パートの勉強法です。非常にハードだと思いますが、1ヶ月で600点を取るにはかなりの根性が必要です。
TOEICのスクール
1人ではどうしても勉強が長続きしない人やだらけてします人もいると思います。
そういう人は独学よりもTOEICのスクールに通うことも1つの手です。
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無料体験も実施しているので、興味がある人は是非受けてみましょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回紹介した勉強法は、私が930点を取得していた時にもしていた勉強法です。
なので、600点を取得した後も続けて下さい。
長い記事になってしまいましたが、ここまで読んでくださってありがとうございました!
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