「模試っていっぱいあるけど結局どれが良いの…?」
「模試でどうやって勉強したら良いの…?」
このような悩んでいる人は大勢いると思います。私もいろいろな模試で勉強したことがありますが、あまり効果が出ませんでした。
結論から言うと、ほとんどの人は『公式問題集』で勉強するのが効果的です。
私の最高得点は930点ですが、この時にしていた勉強のメインは『公式問題集』を活用した勉強でした。
そこで、今回は『公式問題集』がオススメな理由とその勉強法を詳しく解説していきます。
かなり長い内容になるので、気になるところを適宜参考にして下さい。
なぜ『公式問題集』がオススメなのか
まずは、『公式問題集』をオススメする理由を説明します。
2つ目は完全に私の好みですが、以上2点がオススメする理由です。
本番クオリティー
1番の理由は ”公式” というところです。
この本は、TOEICテストを制作している ETS がTOEICテストと同じプロセスで問題を制作しているので、本番同様のクオリティーとなっています。
本番クオリティーの良い所は、本番と同じように基本的な問題も出題されることです。
私は、TOEICの勉強を始めて間もない頃に、先輩からのアドバイスで、難しめの模試で勉強していました。
当時は、TOEICの知識が無かったので、「確かに、難しい問題に慣れると本番で簡単に感じるな」と思ったので、難しい模試で勉強していました。
しかし、あまり効果はありませんでした。
その理由として、TOEICでは簡単な問題から難しい問題まで出題されますが、比重としては難しい問題よりかは、基本的な問題の方が多く出題されるからです。
難しい模試は、現状800~900点の人が間違いやすい問題のみが出題されていて、基本的な問題は解くことが出来る前提になっています。
上の図のように、難しい模試では、簡単、基本の問題は対策しづらいです。
500~600点代の人は、その基本的な問題を落としている可能性が高いです。
なので、基本的な問題も出題されている『公式問題集』で勉強することを強くオススメします。
『公式問題集』だけでも、930点を取ることは可能です。
公式問題集を今から購入するという方は、その時の最新版を購入して下さい。
表紙がオシャレ!
これに関しては完全に個人的な意見なのですが、表紙の色をベタ塗りしている感じが大好きです。
私は、『公式問題集6』からしか所持していませんが、ゆくゆくは全部集めようかなと思っています笑
いつも、「次の表紙は何色になるかな」と楽しみにしています。
個人的に『公式問題集10』は”黒に白字”か”白に黒字”にして欲しいです。
どうでしょうか。
コレクションしてみたくなりませんか?
『公式問題集』で勉強するタイミング
『公式問題集』を勉強し始めるタイミングは大切です。初心者の人が模試をいきなり解いてしまうと、解けなくて挫折してしまう可能性が高いからです。
なので、高校英文法を6~8割程度理解していて、解説を読んだ時に、その解説に納得できるぐらいの文法力は必要です。
目安としては、500点以上のスコアを持っている人なら、大丈夫だと思います。
また、ある程度、各partの対策してから、模試を解くのも効果的です。
各partの対策は、『神速 神ポイント100』がかなりオススメです。
以下の記事で解説しているので、気になる方は是非見て下さい。
ただ、「絶対にやりきるぞ!」という気持ちがあるなら、どのタイミングで勉強しても大丈夫です。
公式問題集は復習メインで使う!!
『公式問題集』は模試が2セット収録されていますが、模試として活用するのは1回だけです。
『公式問題集』は復習がメインの勉強となります。後で紹介する勉強法も、1度模試を解いている前提で紹介します。
模試を解く時は、出来る限り本番と同じ環境で解くために、リスニングパートはスピーカーで流すようにしましょう。時間も測って下さい。
解く時は、「abceed」を使用することをオススメします。
このアプリは以下の画面でマークシートをタップするだけで、自動で採点してくれます。
下の画像は、実際に私が『公式問題集』を解いた時の結果の画像です。
このように、どのpartで何問間違えたかが簡単に分かります。
また、解答時間も分かりますが、この時は1度解いた後に、一気にマークしたので、解答時間はでたらめになっています。
さらに、解答詳細をタップすると、どこの問題を間違えたを確認することが出来ます。
「abceed」の使い方に関しては、以下の記事で詳しく解説しているので参考にして下さい。
解き終えた後に、間違えた問題の解き直しはまだしません。復習の時に解き直すからです。
なので、間違えた問題に印をつけておいて、復習の時にどこを間違えたかを分かるようにしておきましょう。
また、リスニングパートは、後でディクテーションをするのでスクリプトは見ないようにして下さい。
ここまでが模試としての使い方です。
これから説明する勉強法は、ここまでしている前提で説明します。
リスニングパートの勉強法
では、リスニングパートの勉強法を紹介します。
これから3つのステップを紹介しますが、part1~4で同じステップで勉強するので、まずはその3ステップを紹介します。
以上の3ステップがリスニングの勉強法です。
リスニングの勉強では、「abceed」を使用します。再生速度を変えることが可能なので、かなりオススメです。
では、1つずつ説明していきます。
ディクテーション
ディクテーションとは、英文を聞いて、聞えてきた英文を紙に書くという勉強法です。
具体的な方法は以下の図の通りです。
ディクテーションの目的は「聞き取れない箇所を特定して、その原因を分析、聞えるように修正すること」です。
ディクテーション出来た英文はそのままで大丈夫です。ディクテーション出来なかった英文は間違えた原因を分析しましょう。
では、分析の仕方を説明していきます。
まずは、聞き取ることが出来なかった箇所の原因を分析します。
英語を聞き取ることが出来ない原因は大きく以下の3点です。
リスニングが出来ないほとんどの原因は「そもそもその単語を知らない」だと思います。
ですので、普段から語彙力を強化するようにしましょう。
「聞き取れるが、瞬時に理解することが出来ない」はリーディング力不足です。頭から理解する練習をすれば、理解できるようになります。
後でリーディングパートの勉強法で説明します。
「音の繋がり、正しい音を知らない」がディクテーションで改善することのできる点です。
改善するためには発音の知識を知っている必要があります。その知識は具体的には「弱形」と「リンキング」です。
ここで説明するとかなり長くなってしまうので、この2つを知らなかった人は以下の記事を参考にして下さい。
正しい音について説明します。
いきなりですが、脳内で良いので、下の2つの音声でディクテーションしてみて下さい。
どうでしょうか。リスニングが苦手な人は聞き取りにくいと思います。
実はこの音声は「one of us」と「tell our」と言っていました。
とても簡単な単語なのに、聞き取りにくかった原因は、今まで間違えた音で覚えていたからです。
実際は以下のように発音されます。
one of us → ワン オヴ アス
ワノヴァス
tell our → テル アワー
テラァー
このように、今まで間違えていた音を正しい音に修正することがディクテーションの目的です。
あとは、正しい音を何度か発音しておきましょう。ちなみに意味を意識する必要はありません。聞き取ることに集中して下さい。
ディクテーションはこれで終了です。
オーバーラッピング
オーバーラッピングは、音声を聞きながら、その音声に被せて自分でも発音する勉強です。スクリプトは見ながらです。
オーバーラッピングの目的は「英語特有の発音・抑揚・間・リズムを身に付けること」です。
私もそうでしたが、慣れないうちはうまく口が回らず、自分にむかつくかもしれません。ただ、根気よく続けて入れば必ずできるようになります。
短い英文ならすぐにオーバーラッピング出来るようになりますが、長い英文ではなかなか難しいので、まずはリピーティングをしましょう。
リピーティングは音声を1文聞いた後、音声を止めて、音声のように発音することです。
リピーティングで、ある程度「抑揚・間・リズム」を真似することで、オーバーラッピングをしやすくなります。
オーバーラッピングでは、棒読みにならないように気を付けましょう。誰も聞いていなので、恥ずかしがらずにネイティヴになったつもりで真似しましょう。
発音することが出来る英語は聞き取ることが出来ます。
これでオーバーラッピングは終了です。
シャドーイング
シャドーイングは、音声を聞いて、その音声の2~3単語遅れて、発音する勉強です。スクリプトは見ないでおこなってください。
シャドーイングの目的は「英語特有の発音・抑揚・間・リズムを身に付けること」です。
オーバーラッピングと同じです。
ただ、シャドーイングはスクリプトを見ないので、より負荷がかかり、また違った刺激で勉強することが出来ます。
また、脳内でシャドーイングすることで、移動時間も勉強することが可能です。
シャドーイングは難易度の高い勉強ですが、オーバーラッピングがしっかり出来ていれば、そこまで苦労はしないです。
シャドーイングがしにくい所も、うやむやにせずに発音できるようにしましょう。
「abceed」では、再生速度も変更することが可能なので、0.8倍速ぐらいで行ってみるのも良いと思います。
様々な英文でオーバーラッピング、シャドーイングを繰り返し行うと、初見の英文でも自然な間・抑揚・リズム・音声変化で発音できるようになります。
先ほども伝えたように、自分で発音できる英語は聞き取ることが可能です。
そこに、リーディング力があると、聞き取った英語の理解が出来るようになります。
これでシャドーイングの説明は以上です。
それぞれの方法、目的をもう一度確認しておいて下さい。
【方法】 | 【目的】 | |
ディクテーション | 英文を聞いて、紙に書き出す | 聞き取れない箇所を特定して、その原因を分析、修正 |
オーバーラッピング | 英文を聞いて、被せて発音 スクリプトは見ながら | 英語特有の抑揚・間・リズムを身に付ける |
シャドーイング | 英文を聞いて、遅れて発音 スクリプトは見ない | 英語特有の抑揚・間・リズムを身に付ける |
では、これらの勉強法をもとに各partの勉強法を紹介していきます。
part1の勉強法
part1は4つの選択肢で6問あるので、全部で24個の英文があります。
まずは、この24個の英文を全てディクテーションしましょう。私は一気にディクテーションしています。
終わったら答え合わせです。答え合わせの時に、解説を読んで、知らない単語にマーカーを引いたりして確認しておきます。
ディクテーション出来なかった箇所は、先ほども説明したように原因を分析して、正しい音を知りましょう。
間違えていた箇所は正しい音で何度か発音しておきましょう。
ディクテーションを終えたらオーバーラッピングをします。
ただ、part1と2は比較的短文なのでそこまで苦労しないと思います。ただ、part3と4は長文なので、ここで練習しておきましょう。
終わったらシャドーイングです。
シャドーイングがうまくできない英文はもう1度オーバーラッピングしてみましょう。
オーバーラッピングが出来ている英文はシャドーイングしやすいです。
ただ、これは私の考えですが、part1と2に関してはそこまでオーバーラッピングとシャドーイングを完璧にこなす必要はないと思っています。
なぜなら、part3と4の勉強でリスニング力を付けるからです。
part1と2は特有の単語力とある程度の慣れがあれば比較的簡単にスコアが伸びます。なので、part1と2の勉強はある程度妥協しても良いと思います。
part3と4の勉強に早く入りましょう。後で説明しますが、part3と4は本腰を入れて勉強する必要があります。
part2の勉強法
part2は1問につき、question と3つの選択肢で4つの英文があります。
part2は25問なので、25×4で100個の英文をディクテーションしていきます。
さすがに一気に100個のディクテーションをするのは時間がかかってしますので、5問づつのように何問かに区切りながらディクテーションをしましょう。
ディクテーションが終わったら、オーバーラッピング、シャドーイングをして下さい。
part2も、先程言ったように、オーバーラッピングとシャドーイングはそこまで完璧にこなす必要はありません。
ただ、ディクテーションは完璧にして下さい。間違えた箇所はしっかりと正しい音に修正しましょう。
知らなかった単語、熟語も確認して下さい。
part3の勉強法
part3は13個の長文があり、これを全てディクテーション、オーバーラッピング、シャドーイングしていきます。
大変ですが1つ1つ丁寧に行いましょう。
ディクテーションは量が多くなるだけで、やることは同じなのでそこまで大変ではないと思います。
part3と4は社名などの固有名詞が多く出ますが、カタカナで書いても大丈夫です。
ディクテーションが終わったら、いつも通り間違いを分析して、正しい音に修正して下さい。
次にオーバーラッピングですが、オーバーラッピングをする前に、その長文を何度か音読して意味が分からない所や知らない単語を無くすようにして下さい。
part3は長文なのでいきなりオーバーラッピングをするのはかなり大変です。
そこで、私はスクリプトを見ながらシャドーイングすることをオススメします。
スクリプト付きシャドーイングを5~10回程度すると、その長文の全体的な「抑揚・間・リズム」を掴めるようになります。
その後にオーバーラッピングをすると、かなりスムーズに出来るようになると思います。
もちろん、初めての長文ならもっと回数はかかるかもしれませんが、数をこなすと、英語特有のリズムに対応出来るようになります。
part3と4はオーバーラッピングがかなり重要です。何度も繰り返して、抑揚・間・リズムを体に染みつけましょう。
私の場合は30~40回程度していました。
次にシャドーイングですが、オーバーラッピングが出来ていればすぐに出来るようになります。
シャドーイングがしにくいと感じたら、もう1度オーバーラッピングに戻りましょう。
これが1つの長文に対する勉強法です。ここまですると完成です。
ただ、長期記憶に定着させるために、オーバーラッピングやシャドーイングは定期的に行いましょう。
移動中は脳内でシャドーイングするのがオススメです。マスクをしていれば口パクでも誰にもばれません。
私は、1日に1つの長文を以上の流れで勉強していました。
part3と4は合わせて23個の長文があるので、1カ月で終わります。もちろん、終わった後もシャドーイングはしていました。
part4の勉強法
part4の勉強法は全てpart3と同じです。
なので、説明は省かせてもらいますが、その他にオーバーラッピングとシャドーイングで意識することを説明します。
まず、基本的にはオーバーラッピングとシャドーイングをしている最中は、慣れるまで意味を意識する必要はありません。
慣れてきたら、意味を意識するというよりかは、情景をイメージするほうが意識しやすいと思います。
特に、part3は会話形式なので、よりイメージしやすいです。また、part4は目の前に人がいることを想像して勉強してみるのも効果的です。
ただ、何度も言っていますが、まずは「抑揚・間・リズム」を体に染み込ませることを重視して下さい。
そして、イメージ理解すらも慣れてきたら、「abceed」では再生速度も変更することが可能なので、1.1倍速、1.2倍速でオーバーラッピング、シャドーイングをしてみましょう。
part5の勉強法
part5の勉強法は、まずは、間違えた問題を時間を気にせずに解き直しをして下さい。
次は、30問全ての単語、文構造を確認をしましょう。
文構造の確認ですることは、文型の判別と修飾部と被修飾部の関係をはっきりさせることです。
以下の例文で説明します。
Can the girl whose father was one of the best swimmers in the country swim fast?
この英文の文構造を確認してみます。
Can the girl whose father was one of the best swimmers in the country swim fast?
青マーカーが文の骨格、いわゆる文型です。〈S+V〉の第一文型ですね。
赤マーカーが修飾部で、whose~country が the girl にかかっていて、fast が swim にかかっています。
訳は「父親が、その国の優秀な水泳選手の一人であるその少女は、速く泳ぐことが出来ますか」となります。
このような英文自体はTOEICには出題されませんが、関係代名詞の所有格や最上級はpart5でも出題される可能性があります。
以上が文構造の確認となります。この作業を30問全ての英文で行ってください。
ただ実は、公式問題集でpart5の対策をするのは、あまり効果的ではありません。その理由として、part5はで必要な能力は大きく以下の4点だからです。
- 単語力
- 文法力
- 慣れ
- 読解力
以上4点は、どれも別の参考書で学習したほうが効率が良いです。
単語力 → 単語帳
文法力 → 文法書
慣れ → 問題数
読解力 → part7で対策
なので、part5に関しては公式問題集よりも、part5対策の参考書で学習したほうが効率は良いです。
part5に出てくる文法問題を集中的に勉強したい人にオススメの参考書は『神速 文法問題100問』です。
とにかく問題を解きたいという人は『出る1000』や『極めろ!リーディング解答力 PART5&6』です。私は、後者を使用していました。
part6の勉強法
part6の勉強法は、part5同様、解き直し、単語、文構造の確認をします。
私の考えでは、part6に対策は必要ないと思っています。
というのも、part6はpart5の文法問題とpart7の読解、文脈問題が合わさったようなpartだからです。
part5で文法力、part7で読解力を鍛えるので、part6は解き直し、単語、文構造の確認をして、すぐにpart7の勉強に移りましょう。
part7の勉強法
part7の勉強法は、「精読」と「音読」です。
part7の全ての長文を1つずつ丁寧に精読、音読を行います。
先に、それぞれの目的を説明しておきます。
以上の目的を常に意識しながら勉強するようにして下さい。
では、それぞれの方法を説明します。
精読
精読とは、文字通り「精密に読む」ことです。
その長文に対しての疑問点を完全になくします。単語や英文の意味はもちろん、代名詞が何を指しているのかまで特定して下さい。
この時に、解説を読んで、何故その選択肢が正解になるのかを理解して下さい。単語にもマーカーを引くなどして、確認しておきましょう。
先程も言いましたが、精読の目的は「どんなにゆっくりでも良いので、返り読みをせずに、英文を頭から理解しながら読めるようにすること」です。
part7は返り読みをしていると、時間が足りなくなってしまうので、普段から頭から理解する練習をしておきましょう。
頭から理解する方法は、様々あると思いますが、私が意識していたのは「疑問、納得読み」です。
これは、英文を読んでいる時に、常に「疑問と納得を繰り返す」という読み方です。
英文を使って説明します。
Please read the following guidelines for donating books.
この英文を日本語にすると「本の寄贈に関しては、次のガイドラインをお読みください」のように、日本語と英語の語順の違いから、どうしても後ろから訳してしまいます。これが返り読みです。
これを解消するために、頭から読んで、常に疑問と納得を繰り返しながら理解していきます。
どういうことかというと、「Please read」まで読んだ時に、「何を読むの?」と疑問を持ちます。
そして、「the following guidelines」まで読んで「次のガイドラインか」と納得します。
それと同時に、「何のガイドライン?」と疑問を持ちます。そして、「for donating books」で「本の寄贈か」と納得します。
ここまでの流れを図で説明します。
このように、疑問と納得を繰り返して読むことで頭から理解しながら読むことが可能です。要領はスラッシュリーディングに似ています。
この読み方を、どんなにゆっくりでも良いので出来るようにすることが、精読の目的です。
あとは音読でこの読み方を繰り返すことで、頭から理解する速度を早くします。
音読
音読では精読で説明した「疑問・納得読み」を繰り返すことで、頭から理解する速度を早くすることが目的です。
「疑問・納得読み」を繰り返すことで、疑問、納得する範囲が大きくなっていきます。先程の英文で説明します。
先ほどは以下のように細かく区切っていました。
しかし、慣れてくると、「please read the following guidelines」まで読んで、「何のガイドラインだろう?」と疑問を持ち、「for donating books」で「本の寄贈についてか」と納得します。
このように、疑問、納得の頻度が減ってきます。
さらに、音読を続けていくうちに、この程度の文章なら、一気に理解できるようになります。
このように、1文単位で疑問、納得読みが出来るようになります。
最終的には、「疑問・納得」を意識することなく、英文を頭から理解できるようになります。
ここまでくるとリスニングもかなり理解できるようになっています。
以上が「精読」と「音読」の方法です。
では、精読と音読をベースにしたpart7の勉強法を紹介します。
先ほども言ったように、part7の全23個の長文を1つずつ丁寧に精読、音読をしていきます。
大体8~9割の完成度で次の長文に移りましょう。
1つの長文を完璧に仕上げるよりも、多くの英文を音読するほうが、様々な英文のパターンを身に付けることが出来るので、効率的にリーディング力を伸ばすことが出来ます。
8~9割の完成度で、part7の長文を1周出来たら、すぐに2周目に入りましょう。精読のステップを終えているので、かなり楽に感じると思います。
何周もすると音読の完成度がほぼ完璧になります。
私は最終的に、それぞれの長文を100回程度音読していました。
ちなみに、精読、音読するのは本文だけで大丈夫です。招待状のアドレス部分や広告などの細かい部分は読む必要はありません。
また、「通読」という勉強も効果的です。通読はpart7の英文を全て通しで読むという勉強法です。
目的は「英文を読むことに対しての集中力を高める」というものです。
本番では、1時間のリスニングを解いた後にリーディングがあるので、集中力が切れやすいです。集中力が切れてしまうと、解ける問題も解けなくなってしまいます。
なので、普段から大量の英文に触れる必要があります。
そこで、1日に1度通読することをオススメします。
以上、part7の勉強法でした。
勉強する順番
part1~7までの勉強法を紹介してきましたが、どのpartから勉強を始めるかは自分の好みです。
私の場合は、part1、2、5、6をすぐに終わらせて、part3、4、7の勉強に力を入れていました。
リスニング(part3,4)を勉強するかリーディング(part7)を勉強するかは、その日の気分で決めていました。
『公式問題集』には2セットの模試が収録されているので、『公式問題集』を1冊終えることには、スコアがかなり伸びていると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、800点、900点を超える『公式問題集』の勉強法を紹介してきました。
『公式問題集』だけでも、上手く勉強すると、かなりの高得点を取ることが可能です。
かなり長くなってしまったので、その都度、良いなと思った勉強法を自分の勉強に取り入れてみて下さい!
コメント